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はじめに

TOEICテストは、2016年5月29日開催回から約10年ぶりとなる試験形式改正の予定で、これまでのTOEIC問題形式の一部が変更されます。改正後の全体的な試験内容を把握し、新TOEICテストの対策をしっかりしていきましょう。

新TOEICの変更点

テストの改正内容について大きくは、「パート別の問題数変更」と「新形式問題の出題」の2点です。

パート別の問題数変更

リスニングのパート1、2の写真描写・質疑応答の問題は減り、パート3の会話文を聞いて理解する問題が増えます。比較的容易なパート1、2の問題数が減るため、受験初心者にとっては少し難易度が上がる印象があるかもしれません。

リーディングにおいても、長文読解パート6,7の本文や問題数が増えるため、効率的な時間調整が求められます。

具体的な設問数の変更については下記の表を参考にしてください。イメージとしては、容易なリスニングのパート1、2、リーディングのパート5の設問が約10問(10%)減り、高度なリスニングのパート3、4とリーディングのパート6、7が10問(10%)増えると考えてください。

TOEIC 新・旧試験での問題数の変更
旧TOEIC 新TOEIC
セクション パート 内容 問題数 内容 問題数
リスニング 1 写真描写 10 写真描写 6
2 質疑応答 30 質疑応答 25
3 短い会話
10の会話x3問/1会話
30 短い会話(視覚イメージが有るものを含む)
13の会話x3問/1会話
39
4 説明文
10説明文x3問/1説明文
30 説明文(視覚イメージが有るものを含む)
10説明文x3問/1説明文
30
リーディング 5 短文穴埋め 40 短文穴埋め 30
6 長文穴埋め 12 長文穴埋め 16
7 1つの文書 28 1つの文書 29
2つの文書 20 複数の文書
・2つの文書2セット
・3つの文書3セット
25

新形式問題の出題

パート3、4の一部会話文において一人で話す内容は減り、複数人の会話のやり取りが増えます。そして会話文に登場する人数は3人以上になります。すなわち、単純な2人でのキャッチボールではなく、横から他の登場人物が意見を述べたり、関連する別のセンテンスを話すような少し複雑な状況が発生すると思います。

また、‘gonna(=going to)’ ‘wanna(=want to)’のような省略形表現の聞き取りや視覚資料(表、グラフなど)を読み解く問題、そして本文中の話し手が暗示する意図を問う問題形式も追加されます。

パート6では、空欄前後の内容の理解や本文全体の読解力が求められる穴埋め問題が増えます。

パート7では、複数人数が登場するメールやSNSチャット、メッセンジャーのやり取りなどを内容とした新しい形式の本文が出題されます。チャットやメッセンジャーでの会話では、会話の一部だけが表示されますから、会話の流れを読み取って、背景や、会話の状況などを理解する必要が生じます。

新しいTOEICの改正へ対応した勉強法は?

試験問題の各セクションにおける改正点をまとめてみましたが、これまでの試験形式と比べて、改正後のテストでは、試験テクニックに実際の英語コミュニケーション能力が問われる内容が大きく加わる点が特徴です。

従来の試験方式が大きく変更されるわけではないので、いままでのの学習が全く役に立たないわけではありません。今までの勉強法で、多くの部分では対策が可能だと思われます。

いままでどおり、語彙、文法の理解を増やすことは、まず基本となります。そのうえで、過去問を解いて、弱点を発見して、弱点を修正を繰り返す今までどおりの勉強法は従来通りととも効果があるはずです。

なお、過去問題を解く際には、複雑な後半パートの問題の比率が増えることを見越して、10%程度制限時間を減らして(リスニングセクションで40分、リーディングセクションで68~70分)、回答できるようにする練習をしましょう。

しかし、英語コミュニケーション能力が問われる部分については、いままでとは違った別の能力が必要となってきます。具体的には、文章全体を聞いたり・読んだりしたうえで全体を把握する能力、聞いた・読んだ文章と他の図や写真などと統合して理解する能力、SNSのような一部の会話の流れから、全体を推測するような能力などが必要になってきます。いってみれば、設問に対応した部分の文章・会話だけを集中するのではなく、文章・会話全体を把握・理解する能力が必要になってくると思われます。

そのためには、実践的な会話練習もTOEIC学習の一環として行っていくことが必要だろうと思われます。実践的な会話練習を通じて、会話シーンの全体を把握する能力を高め、省略形や短縮を使いながら、適切な会話を進めることができるようになります。

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  2. TOEICテストも視野に入れた会話練習で、実践的なコミュニケーション能力の強化
  3. 通学・通勤前後の時間、土日祝日も、生徒都合に合わせたスケジュール設定により濃密なレッスンが可能

JSランゲージスクールのTOEIC対策で、新TOEICポイントとなる「英語コミュニケーション能力」に重点をおいた勉強法でしっかり試験対策をしていきましょう!

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